白桜だより

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大琳派展 

大琳派展
*クリックで少し大きくなります。


昨日、大琳派展に寄って参りました。

*公式サイト
http://www.rinpa2008.jp/


どうしても見ておきたくて…迷っていたのですが。。
思い切って昨日、拝観して参りました。


今回の『大琳派展』は、*尾形光琳生誕350周年記念* に即して催され、
サブタイトルが「継承と変奏」となっている通り、
琳派全体の系譜と、作家各々の個性を同時に味わえるものでした。

登場作家は、
17世紀初期に活躍した琳派の祖である【本阿弥光悦】に始まり、
風神雷神図のオリジナルを生み出した【俵屋宗達】、
琳派の「琳」文字の由来を持つ【尾形光琳】、その弟【尾形乾山】、
さらに江戸へと時代は流れて【酒井抱一】に、その弟子の【鈴木其一】
以上6名です。

そして目玉は何といっても、
宗達、光琳、抱一、其一
4人の風神雷神図を、全て同時に見比べることができるという、
夢のような企画でしょう。

宗達筆の国宝を拝めるだけでも十分…と思っていたのに…。
…これを見逃したら、4つ同時になんて…次はいつ見られるか…。
(※ちなみに、これまでに宗達、光琳、抱一の3つの図が揃って展示されたのは
たったの3回(明治36年、昭和15年、平成18年)だけだったそうです。)

結局、思い切って行ってしまって、本当に良かったです。
たぶん…これで行かなかったら、
それでもって、生きているうちに同じような企画が催されなかったら、
死ぬまで悔やんだかもしれない。


2×4=合計8体の風神、雷神に囲まれて。




ぞくぞくしました。


あやういところで涙をこらえました。


いえいえ、らいさまがおそろしうてしおたれるのではございませぬ。
近頃…ぐっとくると、突然涙腺が緩みがちです。
心揺らがされると…。もはや年なのじゃろうか(´W`;)シラヒーゲ
周りに人がいなくて一人だったら、間違いなくぼろぼろに泣いてましたね。


もう感動のぞくぞくを通り越して
風邪でも引いてしまったかと思いました。
そりゃ、4体も風神があらせられましたら風邪も引きましょうぞ。


目に映る迫力は改めて申し上げるまでもないでしょう。
否、申し上げられるものとも思えませんけれども。。


味わえるのは、迫力のみではありません。


それに加えて、とても。面白いのです。
本当に、おもしろい。
観る楽しみのみならず、知る愉しみをも、8体の神様はもたらしてくれるのです。
この4つの図がある一間で、琳派形成の流れを学べるのです。

ほんの少しだけ、至らぬ筆でその一端のご紹介を試みてみましょうか。


4つの風神雷神図は

古   俵屋宗達 (たわらやそうたつ) (生没年不詳)
      ↓
    尾形光琳 (おがたこうりん)   (1658~1716)
      ↓
    酒井抱一 (さかいほういつ)   (1761~1828)
      ↓
新   鈴木其一 (すずききいつ)    (1796~1858)

の順に描かれたものであり、上記からも分かるように、
おおもとは俵屋宗達筆の図で、
宗達のもの以外は全て模写です。
しかし、光琳以下3人が3人とも宗達の図を模写したわけではなく。

宗達がオリジナルを描き。
→光琳が宗達を模写し。
→光琳が宗達を模写したものを抱一が模写し。(抱一は宗達筆の原本を見ていない。)
→そして抱一の弟子の其一がさらに描いた。

のだそうです。
(※ちなみに、宗達・光琳・抱一の図は「屏風」に描かれているのに対し、
其一は「襖」に描いたので、他の3つの地が金色である中、
其一のものだけ、白地の図となっています。)

そして注目すべきは、
宗達の図と光琳の間には、100年の開きがあり。
更に光琳と抱一の間にも、100年が挟まれ、
しかも、光琳は宗達の弟子であったわけではなく、
実際に会ってすらおらず、
抱一もまた、光琳と対面しているわけではないという点です。

つまり、琳派は
「派」と称するものの、狩野派のように世襲制によるものではなく、
私淑や追慕という形で継承されてきたという
特殊な生い立ちの上に成る一派なのだそうです。


100年もの隔たりがあって。
本人には会ったこともない。見たことすらない。
それでも、その作品に感じ、作品を残した人物を敬愛し、
自らを弟子として活動に励み、
さらにそれは後世へと続き…やがては一派を形成するに至る…
連綿たる大きなひとつの流れが生み出されてゆく…。




おもしろいと思いませんか。
すばらしいと思いませんか。
これが、感ぜずにいられましょうか。
どうして素通りできましょう。



風神雷神図…

あまりにも有名すぎて。
あまりにも目にするものだから。

少しばかり、遠巻きにしていた部分もあったかもしれません。

でもそんな、長い、深い、流れを含んでいるものだったとは…。







その上、本展の見所は、風神雷神図にとどまらないのがまた、すごい。
(もう、これだけでも十分すぎるほどなのに…!)

船橋蒔絵硯箱 (光悦)
黒楽茶碗 銘 雨雲 (光悦)
白象図・唐獅子図杉戸 (宗達)
伊勢物語図色紙・芥川 (宗達)
西行法師行状絵 (宗達)
八橋蒔絵螺鈿硯箱 (光琳)

…と、ぱっと見ただけでも国宝・重文・有名どころが目白押し@
私の浅い記憶にすら焼きついているmasterpieceがもう、

え?!そ…それって、見られるんですか…?!Σ@@;;;;;

惜しみなく…展示されていました。(涙)
ここはいずこじゃ。天国か。
本で見ているだけで悦に浸っていたのがかなしくなるくらい…

…本物です。
本当に、本物です。
本当だから、本物です。≦;Å;≧
(それでこの観覧料なんて…。もし、桁が一つ増えたとしても
それでも十分見たいと思えてしまいます。)

こういうことがあるから…生きてる価値もあるんでしょうか。
…幸せでした。
これはもう
光悦(恐悦)至極に存じ奉りあげまする
というやつでしょうかね。(なんか違)



また、会期中に展示替もあったようで、
残念ながら私は見られませんでしたが、少し前には
燕子花図屏風(光琳)
なども展示されていたようです。
(※メインの宗達の風神雷神図も、初めから展示されていたわけではなく、
10月28日が封切り(~11月16日の会期終了迄)だったようです。)




というわけで…とても。とても。良かったです。
大変、勉強にもなりました。

例のごとく図録も購入してきたので…今後の愉しみとします。
もっともっと、学ぶことがたくさんあります。




宗達筆の国宝もいよいよ出揃って…
11月16日(日)まで。

東京 上野 国立博物館にて 『大琳派展』
開催されています。

機会がありましたら、是非。
おすすめです。


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