白桜だより

届けたいこと、遺したいこと

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読書 

読書。といえるような読書を始めたのは、
中学に入ってからだった。



それ以前にも、本とは慣れ親しんでいたのだけれども、
それは私の感覚で言えば
「読書」というより「本読み」に近いものだった。

当時、持ち前の要領の悪さで、学校から課される
(「課」される、というより、もはや「科」されるに近かった。)
膨大な課題をソツなくこなせるはずもなかった私は
中学生のくせに平均睡眠時間は多くて5時間かそのくらいであるという
忙しさに追われていた。
(5時間も眠れれば十分だろうが、
今現在よりは確実に眠っていなかったように思う。
そんなことを悠長に言っているようでは情けないが、
それでもやっていけていた中学の時の自分は、なんと若かったことかと
苦笑いしつつ思ってしまう。)

通学は、片道一時間半ほど
雑多で始終ガタつき、雨漏りは茶飯事
冬は隙間風に凍える今にも壊れそうなバスによって行われた。

そんな毎日の混雑と埃の入り混じった空気の淀む
車輪のついた四角い箱の中での読書は、
一日の中で、ともすれば最も心安らぐひとときであった。

混沌とした喧騒から逃れて、手の平に収まる紙面の世界へ逃げ込めば
例え内容の本質が重たく沈んだものであろうとも、
そこは綽然として、澄んだ水のささめきに馥郁たる香りのほんのりと漂う、
清涼な自然の中にすら思えた。


もともと私にとっての読書は、学びの種である以前に安らげる拠り所であり、
心の渇きを癒してくれる水水しい潤いであったことを…
“受験勉強”の復活した今、ふっ、と思い出した。



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